- レポート
田村市集落支援員とは
「私たちの暮らしが、ここにある。」
都路は、広葉樹の山に囲まれた自然豊かな地域です。美しい景観や、山や農地からの恵みは、集落の人たちによってつくられ、維持されてきました。しかし、人口減少や少子高齢化、原発事故などにともない、近年は山や農地の荒廃が目立ち、「結」の精神も徐々に薄れつつあります。
田村市集落支援員は、地域のさまざまな課題と向き合い、都路の暮らしのこれからをつくっていくために、集落の人たちや市職員、設置機関と協力しながら日々活動しています。
<実施体制図>
<田村市集落支援員設置概要>
1 目的(趣旨)
過疎地域に該当する当市においては、人口減少と高齢化の進展に伴い、空き家や耕作放棄地の増加、地域コミュニティの衰退などが重大な問題となっている。
これらの問題に対応するため、地域に精通する人材の積極的活用により、市の活性化に必要な施策を推進することが重要である。地域の将来を展望し、集落対策を講ずるため、田村市集落支援員設置要綱(以下、「要綱」という。)に基づき、次のとおり集落支援員(以下、「支援員」という。)を設置する。
2 支援員の業務概要
(1) 支援員の区分
要綱第5条第1号に規定する専任の支援員とする。
(2) 地域設定
本市では、過疎対策として地域全体で取り組む必要があることから、設定する地域を「田村市全域」とする。旧小学校区の区域を活動範囲として各区域に1名ずつ配置する。
東京電力福島第一原発事故後、生産年齢人口の減少及び少子高齢化が市内各町よりも顕著である都路地区に先行して3名設置し、その他区域については必要に応じて設置し、設置範囲を広げていく。
(3) 基本的な業務
① 地域と市をつなぐ窓口として、連絡及び調整
② 地域の巡回、点検及び課題把握
③ 地域の課題解決に向けた体制づくり及び話合いの支援
④ その他地域の維持及び活性化のために市長が必要と認めた活動
3 設置機関の業務
設置機関は次に規定する活動支援を行う。
(1)支援員が行う活動に必要なマネジメント等
(2)支援員の地域での活動支援
住民や関係者との意見交換会、活動報告会を行うなどの調整を図り、支援員が地域住民と協力しながら活動できるよう、地域とのつながり役を担うこと。
(3)支援員募集広報
支援員として活動する人員募集の広報を行い、予算の範囲内で3名募集し、採用する。
田村市サイト:田村市集落支援員設置要綱
<田村市集落支援員設置業務受託機関>
設置機関サイト:特定非営利活動法人あぶくま山の暮らし研究所
<参考>
総務省サイト:地域力の創造・地方の再生「集落支援員」
福島県サイト:集落支援員制度について